白熱教室-幸福学第2回(NHK教育)

「仕事と幸せの関係」(ポジティブ心理学の講義)

ポジティブ心理学=幸福についての考え方を探る心理学

幸福の定義

結婚式で幸せそうな女性の写真(安定や安心)、テレビゲームで熱中している男性の写真(勝利)→どちらも幸福の範囲内

主観的な幸福を客観的に観察するための2つの見方

認識:客観的に見ること。生活の状態、地位、ほしいものなどから計算する

感情:楽しさ、感激などあらゆるポジティブな感情の測定。それらの集合で図る。熱意などもポジティブ。

ネガティブな感情も図る。ネガティブな感情も社会をよくするために必要。

幸福な人=ポジティブもネガティブも両方持っている人。ネガティブな感情のほうが少ない。

幸福度を測定する。

「幸福度の測定」=「人生に対する満足度の測定(人生満足尺度)」が一般的。

5つの質問により合計点を測る。

国連でも調べられている。2013年の調査では、先進国は高いだけでなく、GDPの低い南米も高いのでお金だけで決まるものではない。日本が低いのは、世界を見るとき、世界の中にどう立っているのかをみる。そのため、外からの見た目にこたえるために不安となると考えられる。

あなたの仕事を天職にする方法

人生の目標は幸福度と関係がある。

個人的な成長と他人に与える影響が一致すると幸福が高い。

外からの報酬、地位や名声を求めることは幸福度が低い。

 

人生をよくするための要素=仕事、理想、高い目的意識、社会とのつながり

仕事が最も人生を有意義にする重要な要素。

理由:仕事によって社会とつながり、目標を達成し、理想を実現する。

 

例:煉瓦職人がどのように考えているのかによって意識が変わる。

「煉瓦を積んでいる」 OR 「大聖堂を作っている」OR「社会のために作っている」

例:料理人:やとわれシェフで非常に高い収入を得た。

エコビレッジで限られた食材の中で食事を作る。

「自分の腕が上がればみんなに喜んでもらえる」

 

人と仕事の関係

ジョブ、キャリア、コーリング

ジョブ:仕事をタスクと考え報酬のために働く

キャリア:経歴や向上しているという実感のために働く

コーリング:社会的意義を感じて働く(仕事が自分の役割と思っている)

コーリングの関係であると、幸福度が高くなりやすい。

 

 

ジョブ・クラフティング=仕事を天職だと思えるようにやりがいを見つける考え方

①社会的な交流の量や質を見直す

 人間は本能的に意味ある人間関係を欲している。関係の性質を変えたり、交流の幅を広げる。

②自分と仕事の周囲の環境を視野を広げて仕事の意義を広げる:

 清掃員の例:ただゴミ拾いをしているだけ、と考えるか、これによって、多くの人の命を救っていると考えるか

 空港連絡バス運転手の例:人と話すのが大好きで、旅行業界に属していると考えている。仕事の意義は家族同士をつなげること。家族が旅行できるようにお金を節約するためのシステムの一員であると考えている。

③仕事のやり方や範囲を見直す

 病棟の清掃員の例:清掃の合間に、壁にかかっている絵を入れ替える。

 

風邪の感染率と主観的な症状の関係=

 統計上ポジティブな感情の高い人のほうが風邪にかかりにくい

 

質疑:

幸福=バランスのとれたポジティブな状態。絶対的な幸福な状態があるわけではない。

 

 

ポスト:

・「幸福」は「人生の目標ではない」。行動している過程で持つ感情。人生の最後に幸福な場所があるわけではない。

・お金が成功を求める要素では必ずしもない。金銭的な成功はついてくるもの。

 

所感:

目的意識も持ち方によって、仕事にたいする行動は変わっていく、行動によって幸福度合いといった感情が変わっていく。

最後の風邪の例は、それなりに意味のあるデータから得られたもののようで、病は気からということなのかね。

幸福の定義や考え方は何となくわかった気がする。